お知らせ

2013年03月21日

胆管がんとばく露防止対策の強化

大阪市の印刷会社で発生した胆管がん問題は、有機溶剤取り扱い作業場の劣悪環境との因果関係が疑われています。諸報道内容から、原因を分析してみますと、次の3つの要因があげられます。

① 印刷作業時に大量の有機溶剤を使用していた。
② 作業場内には十分な換気装置がなかった。
③ 作業管理が徹底されておらず、従業員に対する有機溶剤の有害性に関する情報提供が不十分だったため、保護具の着用も徹底されていなかった。

今回の胆管がん発症では、ジクロロメタンと1,2-ジクロロプロパンが原因物質として疑われており、厚生労働省は、これらの化学物質と胆管がん発症の因果関係を認め、次のような対応方針を打ち出しています。
 

化学物質のばく露防止対策の強化

化学物質のばく露防止については、これまでも、洗浄作業等を行う事業場に対する一斉点検、全国の印刷事業場に対する通信調査とその後の指導等を行ってきたところですが、今後、以下の取組を強化します。

  • (ア) 迅速な法令の整備

    1,2-ジクロロプロパンについては、早急にばく露の実態を踏まえ必要なばく露防止措置を検討し、夏頃を目途に結論を得て、速やかに特定化学物質障害予防規則等の改正を行います。

  • (イ) 化学物質のばく露防止の指導

    (ア)の法令改正を待たずに、1,2-ジクロロプロパンについては原則として使用を控えるよう、事業者に対して指導します。その他の化学物質についても、労働者に高濃度のばく露のおそれのある洗浄や拭取りの業務について、労働者の化学物質へのばく露を防止するよう指導します。

  • (ウ) 現行法令の遵守徹底
  • (エ) ジクロロメタン についても、有機溶剤中毒予防規則に基づくばく露防止措置の遵守を徹底させます。

(厚生労働省のホームページより引用)



胆管がんとは

胆管がんとは、胆汁の通り道である胆管に生じる悪性腫瘍であり、内腔を覆う胆管上皮細胞が悪性化したものが大部分である。胆管がんは、がんが生じた場所により大きく2つに分類され、肝臓内の胆管に生じるがんを肝内胆管がん、肝臓外の胆管に生じるがんを肝外胆管がんという。

一般的には高齢者に発祥する疾病とされ、50 歳未満での発症はまれである。大阪の印刷事業場では、若年(20代~40 代)で多数の発症があった。

(厚生労働省のホームページより引用)

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